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シロアリ処理


健康に悪いから

シロアリは体長わずか数ミリの昆虫。主に地下に巣を作って生活をします。
ミツバチやアリと同じように、高度に組織された集団(コロニー)を形成して生活している社会性昆虫です。
シロアリが生きていくには、「湿気」「木材などのエサ」「温度が安定している環境」が必要です。したがって、水を使用する浴室・台所・洗面所・トイレ、また、風通しが悪く湿気の多い床下等での被害が多くなります。
またシロアリは、コンクリートや新建材にも蟻道(ぎどう)というシロアリが通るためのトンネルを作るため穴を開けますので、鉄筋コンクリートの住宅でも、わずかなひび割れから侵入していきます。
家を支えるために重要な柱・土台などの木材は、壁の中や床下など、完成後は見えなくなってしまう部分です。その柱・土台がシロアリの被害にあい、最悪の場合は建て替えが必要になってしまうというケースも少なくありません。

弊社が使用している「Board Defense®(ボードディフェンス)」は、木材処理剤として開発された商品で、アメリカ環境保護庁から認可されている防腐・防蟻・防虫製品です。白色粉末で簡単に水で溶くことができますので、木材への加圧注入、塗布、散布が可能で、施工の手間もかかりません。木材防腐・防虫に加え、近年ではシロアリ対策の防蟻剤として非常に注目されています。有害物質は一切含まれておらず、臭気もありません。Board Defense®の活性(有効)成分は八ホウ酸二ナトリウム四水和物(通称DOT : Disodium Octaborate Tetrahydrate)と呼ばれるホウ酸系木材防腐剤で、その効果は低下しません。ホウ酸はもっとも安全有効な木材防腐剤として40年以上にわたって使用されています。

米国では、イエシロアリ対策としてホウ酸塩処理が普及しています。ハワイでは、1980年代から木造住宅の構造材を防蟻処理する事が義務付けられていますが、DOT処理Jが90%前後のシェアを占めています。また、北米の土台(Sill Plate)の80ー90%は、DOT処理剤です。
日本では、ホウ酸塩処理は輸入ラワン材のヒラタキクイムシ対策に限定されていましたが、2008年2月、日本木材保存協会がDOTを優良木材保存材として認定したのを機にホウ酸塩処理に対する期待が高まっています。最近はカンザイシロアリによる被害が増えてきていますが、構造材のホウ酸塩処理はカンザイシロアリの有効な制御方法として認知されてきています。 活性成分:八ホウ酸二ナトリウム四水和物 Disodium Octaborate Tetrahydrate:98.0%(重量比)
不活性成分:2.0%(重量比)
Total:100.0%(重量比)

すべての構造材をホウ酸処理して家を守る

アメリカカンザイシロアリに対応するため、0宣言の家では従来の基礎から1m上までの防蟻処理に加え、構造材の外周部すべてにホウ酸による防蟻処理(ボードディフェンス)を全棟で施工しています。また、弊社が使用するホウ酸は、主原料に無機物である「ホウ酸塩鉱物」を使用し、揮発蒸発する事無く、人体にも安全で、効果も長期間持続します。

※ 公益社団法人 日本木材保存協会認定 木材保存剤:認定番号A―5453