住医学ジャーナル 24年3月号発行(NO.113)
住医学ジャーナル3月号の紹介です。
特集は「45℃で乾燥した奇跡の杉」
「呼吸する建材は 室内の空気環境を健やかに保つ」
裏面は「カントリーとログハウス 二つの夢を合わせた宝物の家」です。
天然素材をふんだんに使っていますね。
テーブルも椅子も全て木製で揃えた、まるでカフェのようなリビングです。
「医師が薦める本物の健康住宅」で使用できる壁や天井の材料は、ビニールクロスではなく漆喰。合板ではなく無垢材です。
※合板→薄い木材の層を重ね合わせて接着剤で圧着した建材
その理由は、住まう人の健康を守ること、住み心地の良さを高めること、そして長持ちする建物にすること(修繕費用の削減)です。
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揮発する接着剤が身体に悪影響を及ぼす(揮発性有機化合物=VOC)
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壁・天井・床など 面積が広い場所にビニールクロスや合板を使うことで VOCの揮発量が多くなる
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国が定めた安全基準 F☆☆☆☆(エフフォースター)の住宅材料だから安全とは言い切れない
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天然素材と比べて 石油由来の工業化製品は劣化スピードが速い
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湿気に弱い合板は 結露しカビが生えるリスクが高い
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ビニールには湿気を吸ったり吐いたりする機能はない
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ビニールの表面が結露すれば ホコリが張りつき カビ・ダニの温床となる
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ビニールには空気を浄化する機能はない
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合板フローリングは冷たく 床暖房無しでは生活しづらい
これらは、私どもがビニールクロスや合板を使用しない理由の一部です。
当然、化学物質過敏症の方は、合板やビニールクロスを使用した家に住むことができません。
もう少し詳しくお話ししますと、実は、弊社の住宅は 建築後に見えなくなる「構造部分」にも合板を使用していません。
これは、家づくりにおいてとても重要なことです。
写真は、建築中に1階から2階(下地部分)を見上げたところです。
床材の下地に、構造用合板を使っていないことがわかります。
もちろん、柱は無垢材(ヒノキ)です。接着剤で張り固めた集成材は使いません。
確かに合板は、接着剤を使うことにより「強度等の品質を管理された製品」として工場出荷することができます。ただし、接着剤は必ず経年劣化します。合板の劣化は、無垢材のゆるやかな経年劣化(変化)とは異なりますね。水分を含んだ場合、接着面が剥離する危険性もあります。
例えば、木部がブヨブヨしていて、接着面が剥がれた板を見たことはありませんか?合板は、吸い込んだ湿気を放出しきれないため、結露が発生し、カビが生えることもあるのです。
カビが生えればダニも増えて、健康被害の可能性が高まります。
また、屋根の近くに使用する野地板は、太陽の熱でとんでもないダメージを受けて傷んでしまいます。そのため、野地板こそ!合板ではなく品質の良い無垢板を使うべきだと、弊社は考えています。
「大切な構造材だからこそ 質の良い無垢材を使う」
それは全て「お客様にはいつまでも 気持ちよく!ライフサイクルコストを抑えて、安全に住んでいただくため」なのです。