外張断熱(そとばりだんねつ)とは?~夏も冬も光熱費に影響する「家の断熱性能」~
外張断熱(そとばりだんねつ)とは、文字通り「外側に張る断熱」です。
対になる断熱方法は「内側に施す」内断熱です。
弊社では、内断熱に「壁の中に充填するセルローズファイバー」を採用。「セルローズファイバー」は張るのではなく、充填する(吹き込む)断熱材です。この、吹き込む量や力加減はプロでも難しい仕事。手早く、正確に、壁も天井も丸ごと吹き込むプロの仕事は、是非動画でご覧ください。
内断熱の動画はコチラです。
いきなり話がそれましたが、今回フォーカスするのは「外張断熱」です。
下の写真をご覧ください。
職人さんが外壁を測っていますね。建築現場で正確にボードをカットし、施工しています。このように、外壁全体を隙間なく断熱材で覆う方法を「外張断熱」といいます。
おうち全体に「外張断熱」を施したのが、下の写真です。
もはや、水玉模様のおうちです!
この写真は、台風に備えて、足場のメッシュシートを外し丸めておいた時の様子。台風一過の現場で撮影しました。建物の安全・職人の安全を考え、常に安全第一で建築しています。
おかげさまで、台風の影響はなく、翌日から通常工事が始まりました。
さて、この濃灰色のEPSボード。
ビーズ法ポリスチレンフォーム「Expanded Poly-Styrene」の頭文字をとってEPSと呼んでいます。雨水は通さず空気は通す特殊な素材で作られているので、家の呼吸を止めない→建築物の内部結露を防ぐ→壁の中でカビ・ダニが発生するリスクが低くなります。
また、カーボンを配合することにより「熱を反射する」効果が加わり、外気の熱を断つ「外張断熱」としては理想の品質と言えます。
■「外張断熱」について解説しているウェブマガジンはコチラです。
■約3分間の動画で「外張断熱」について説明しているYouTube動画はコチラです。
実は、建築物をすっぽり包み込むEPSボードは地震にも強く、木造住宅の「しなり」に追随し割れない特徴を持っています。(下の画像のように EPSボードにメッシュシートを貼ったあと外壁を仕上げます)
手間は掛かりますが、この材料と工程によりお住まいの断熱性能を高め、しかも外壁のクラックを防ぐことができるのです。
余談ですが、外壁のクラックを防ぐもうひとつのヒミツ、外壁塗り壁の材料についてはコチラで説明しています。よかったらご覧ください。